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ジャガイモ2

ベランダのジャガイモは、枯れていました。
力を失って変色した茎はトグロを巻き、葉はポプリのようにカラカラです。
私は早速、片付けに入りました。
こちらの勝手な理由で生命を奪っておいて遺体を野ざらしではあまりに勝手過ぎます。
せめてもの弔いの気持ちで土を掘り返し、絡み合った根を引き抜いていきました。
枯れていると言っても、かつては生命のあったもの。
ブチブチと無神経に引き抜くのは失礼です。
弔いの気持ちを忘れずに丁寧に土を払い、絡みをほぐしながら丁寧に繊細に・・・
と、突然、土まみれの手に丸い物が触れました。
げっ!鶏のウンコだ!
私は肥料の鶏の糞が固まった物だと思い、軽く不機嫌になりました。
が、しかし!土を除けて確認するとそれはウンコではなく、
小さなジャガイモだったのです!
びっくりして掘り起こすと、小さなジャガイモの赤ちゃんがいくつもいるではないですか!
薄茶色い小さな生命がコロコロと土の中で笑っています。
ジャガイモは死んでいなかった!
渇きに耐えながら小さな生命を育てていたのです!
そして、かつてスーパーで売られていた親のジャガイモは力尽き、
植木鉢の底でドロドロに腐っていました。

翌日、私は、ジャガイモの赤ちゃんを綺麗な千切りにして中華風に炒めました。
一番好きなジャガイモ料理です。
ねっとりとして滋味に溢れたジャガイモは、力強くたくましい味がしました。
ベランダで必死に生き抜いたジャガイモだからこそ心から美味しいと思って頂く。
それが私に出来る精一杯なのです。
そしてそれが、「生命」ということなのかな、なんて思いました。

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